学習塾かまなびは、独学をフォローするスタイルを追求し続けてきました。
塾のHPのブログで、その都度、学習方法やオススメの教材を書いてきたんですけど、記事の数が多くなりすぎてわかりづらくなってきていました。ちょっとここで一度まとめてみようと思いました。
最近の教材の進化にはめざましいものがあります。
かまなびを立ち上げて4年目になりますが、この間にとくに映像授業のサービスが力をつけてきています。
しかもそれらが、問題集と無料で連携していたり、月額1000円程度でかなりレベルの高いものを提供するようになってきています。
つまりです。
これらのたくさんの教材をどう使いこなすか。そういうステージに来ているのです。
塾に通わないと受験できない。といっているのは塾屋だけで、実際にはそんなことはありません。
やろうと思えば、どこででも受験勉強ができるようになっています。
ちなみに「やろうと思わなければ」どこの塾に通っても効果はほとんどでません。
親御さんに通わされていたり、友達とワイワイしたいので塾に通っているうちも期待できません。
そういう状態であれば、塾に通おうが、通信教育を受けようが、映像授業でも結果は変わらないのです。
「やればできる子」、いわゆるYDKですね。これは、塾の生徒集めフレーズになってしまっています。
しかし、彼らは、塾に通う必然性がないのです。だって、やればできる子は、どこでもできるのですからどこの塾でも結果はでますし、どんな学習の形でも効果は期待できます。
塾に通う必要があるのは、「うちの子、やればできるんです」のパターンで、本人は「そのうちやるよ」となっているだけで「いつまでもやらない子」だけになるのではないでしょうか。
「いつまでもやらない子」は塾でめんどうをみていくしかないのかもしれませんが・・・。
ともあれ、「やればできる子」にとっては、あふれすぎた情報がネックになっています。
教材は山のようにあるので、どれをどのタイミングでやればいいの?
ここが悩みどころで、やむなく塾通いになっているということもあるんだと思います。
塾で「勉強のやり方」を本当に教えてくれるのでしょうか?
塾が教える勉強のやり方って、塾の授業を受けて、その予習復習をよくやれよってことですよ。「この科目(単元)は塾の授業受けずにこれをやろう」みたいなアドバイスをくれるわけじゃない。
本当に勉強のやり方がわかったら、塾に通う必要なんてないんですから、塾屋に「勉強のやり方」聞くのはナンセンスですよ。
塾としては「生徒にはいつまでも勉強のやり方はわからないままで依存して欲しい」と思ってるんじゃないかな(無意識)。誰も言いませんけど。
ともかく、あふれた情報をここで一度整理することが必要だと僕は考えました。
「やろうと思ったときに、どうすればいいか」はまとまっていた方がいいですからね。やればできる子達に向けての僕からのエールです。
タイトルは「塾をやめる学校」です。最近読んで面白かった本のタイトルを真似させて頂きました。
この本ではタイトル通り、バイトをやめて(誰かに雇われないで)やっていくにはどうしたらいいかが具体的に書かれています。
朝日新聞の「折々のことば」で紹介されていたのをきっかけに読んだのです。
「好きなことに限りなく近いことで暮らすということは、抵抗しまくることだ。」
(山下陽光〈ひかる〉)
繰り返しますが、塾に依存する必要はだんだんなくなってきています。
「目標達成に限りなく近づくために勉強をするということは、塾の支配から自由になり抵抗しまくることだ」
かまなび代表兼 塾をやめる学校長 小倉