まず、子どもの集団欲を満たしていきましょう。
集団欲は、食欲などと同じように、集団に所属したいという欲求です。
この欲求は動物の本能といってもいい欲求です。
集団に属していた方が、食欲などの基本的な欲求を満たしやすいので、本能的に備わっている欲求だといえます。
子どもの場合、その集団の最小単位が「家族」です。
家族への所属欲求は、無条件に満たしてあげることが肝心です。
この所属欲求を満たすコミュニケーションはシンプルです。
「勉強ができなくても、スポーツができなくても、あなたは大切な家族の一員だ」ということを伝えればいいんです。
子どもは親に認めてもらおうと頑張ります。認めてもらうことで家族への所属欲求が満たされるからです。
しかし、親が喜ぶような結果を出すことが難しい場合が起きてきます。
テストの点数が悪い、偏差値が上がらない、良い学校に入れそうもないようなことが起こるんですね。
そうしたときに、「結果が良かったら承認する」という条件付きの承認をしてしまうことはよくあるのではないでしょうか。
このようなときには子どもの集団欲は満たされないことになってしまいます。そして満たされないことで体への不調が起きてしまうことはよくあることです。
たとえば、優秀な兄弟がいたとしましょう。
その優秀な兄弟ばかりが結果を出すのでもてはやされます。
目につくような結果の出せなかった子どもは、親から認めてもらえず集団欲求が満たされないので、どうにかそれを満たそうと反動的な行動・症状が出てきます。
ひと昔前だと、不良になって親を困らせるということがあったのでしょうけど、今はそれよりも「病気」になってしまうことが多いです。
原因不明の体調不良を起こしている子は注意が必要です。
体調不良になることで親に心配してもらって集団欲求を満たすというようなサイクルになっている可能性があるのです。
ですから大切なことは、条件をつけずにそのままのその子を受け入れて集団欲求を満たしてあげてください。
結果はどうであれ、ありのままのあなたが大切な家族の一員だということを伝えましょう。
そうすることで結果的に体の状態が良くなって、勉強にも集中できて、成績も上がる可能性が今よりもずっと高くなります。
不思議なんですけど、最高の結果を得たいのであれば、結果の話はしないのがもっとも近道なんですよ。
ほんとそうなんです。努力のプロセスを評価してあげることができる家庭の子は、どういうわけか結果もついてくるんですね。
逆説的ですけどそういうものなんです。いますぐ実施できることだと思うので実施してみてください。
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