子どもは親の作品(自分のことを決められない子どもたち)

子どもの現在の状況を「お母さんやお父さんの作品」と考えるのがカウンセリングでは常識みたいです。

 

 

 

例えば、「うちの子、自分で決められないんですよ。」と相談にくる親御さんがいますね。

 

そういう場合に「自分で決められない子どもにお母さんやお父さんがしてしまった」と考えるんですね。

 

不適切なコミュニケーションをとったことで、自分で考えることをしなくなった結果が、今の状態だと考えるわけです。

 

 

 

確かに、自分で決められない子は塾の現場でも結構いますね。

 

志望校が決められない、将来の進路が決められない。と相談されます。

 

 

 

一見すると子どもが問題のようにも思えるんですけど、なんでそうなってしまったのか話を聞いていくと、「普段から自分のことを自分で決めていない」んですね。

 

たとえば「ゲームを○○分やる」とか日常的なことを、親御さんがすべて決めてしまっているんですね。

 

このような日常的なことも自分で決めていない状態で、「将来のこと」「進路のこと」を決められるわけがありませんよね。

 

 

もしかしたら、本人が決めようとしているときに、「急ぎなさい」とせかしたり、子どもが決めたことを「それでは食っていけないからダメ」などと頭ごなしに否定しているのかもしれません。

 

 

そういう風に育てられた子どもは、自分のことを決めることができなくなってしまう可能性が高いです。

 

 

なんでも親御さんにお伺いをたてる、親の顔色を伺うような子どもは、精神的自立とは程遠い状態になっています。

 

 

もし子どもが問題行動を起こしているのだとしたら、それは親御さんの作品です。

 

自分で考え将来のことを決めさせたいなら、日常的に何でも自分で決めさせて口を出さないようにしましょう。

 

それでは失敗するかもしれない。

 

以前の記事でも書きましたが、失敗するのも子どもの権利なんです。

 

失敗して学んで成長していく。

 

この過程を踏まずに、失敗して転ばないように親御さんが事前に先回りしてしまうと成長のきっかけを失ってしまいます。

 

先回りして子どもが失敗しないようにといつまでも見てあげられますか。そんなことは無理でしょう。

 

10代の一時期だけ失敗しないように先回りするのは子どものためになりません。

 

失敗は成長の基だと考えて、子どもには失敗をどんどんさせましょう。

 

まとめ

●子どもの問題行動は、親の作品

●自分のことを決められない子どもが多いのは、普段から自分のことを決めさせてもらってないから

●親が先回りして子どもを失敗させないようにしてしまうと、成長のきっかけを失い続ける

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