今回は子どもの悩みの聴き方です。
ポイントは、まずしっかりと聴くことです。
自分の考えや評価、判断、分析などを加えてアドバイスしてはいけません。
なぜなら、相談してきた相談者は、まだ解決する方法を求めていないからです。
子どもから相談された人は、なんとかしなきゃと責任を負ってアドバイスしようとするんですけど、その時点ではアドバイスを求めていないときがほとんどなのです。
先走ってアドバイスしてしまうと、そういうことじゃなかったのに。。。わかってもらえなかった。。。となってしまう可能性が高いです。
悩みの主人公は子どもなのです。
相談に乗っている側はあくまでサポートなのです。
すぐに解決策を提示して主役の座を奪ってしまう大人がいますけど、これはその子の成長するチャンスを奪っているとさえ言えるのです。
子どもが自分で解決方法を見つけるために聴き役に徹しましょう。
聴くときは「同情」するのではなくて「共感」しましょう。
例えば、「最近眠れないんだ」と言われたときに、「あぁわかるわかる」と同情してはいけません。
相談者は「そんなに簡単に同情されてたまるか」と感じてしまうからです。
「わかる」が同じかはわからないのです。同じような経験でも感じ方は違うのです。
話を聴くときは、自分と一体化しないように気をつけてください。
その聴き方なんですが次のようなポイントを押さえましょう。
聴くポイント
①繰り返す
言い換えるだけでいいのです。
子ども「テストの点が悪かったんだよ。」
親「テストの点数に満足していないんだね。」
というように繰り返します。
②ポイントをまとめる
子ども「今回は平均点も低かったし、勉強していたところとは違うところが出されてもう最悪って感じ。しかもケアレスミスもあるしさー。もっとできてると思ったのに。友達にも負けちゃって。。。」
親「自分では頑張っていたけど、思っていたより点数が悪くて、悔しかったんだね」
というようにポイントをまとめてあげます。
そうすると子どもが「そうなんだよ!」と乗ってくるはずです。
そうすることで、子どもの気持ちをしっかりと汲み取ってあげるのです。
③沈黙の時間を大事にする
子どもが言葉を詰まらせているときは、頭で考えているときです。
じっと待ちましょう。考えを整理させる時間が大事です。
この時間が子どもを成長させるのです。
④相づちを打つ
これは当たり前ですね。話している方が気持ちよく話せます。
決して話を遮ってはいけません。聴くことに徹してください。
これらの過程を経ると、子どもは頭を一生懸命使って考えていくことができます。
口を挟まずにしっかり聴くと言うことは、子どもが自ら話すと言うことですよ。
悩みを人に話していて、考えが整理された経験はありませんか?
子ども同じです。人に話すことで、頭が整理されていきます。自ら考えて問題点を整理していくのです。
そしてこの段階に入って初めて「どうしたらいいかな」とアドバイスを求めてくることがあります。
そこで初めて、適切なアドバイスをするのです。
ずっと近くで寄り添っているんですけど、求められるまではじっと我慢するんです。
難しいですけど、この聴き方ができると、子どもは困難を自分で解決できる力をつけていくことができます。
親や大人がついていてあげられるのは、短い間だけなのです。
子どもに考えさせ、解決法を自分で見つけさせるのことが非常に大事なのです。
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